2025年9月 会長挨拶 第2回日韓フランス革命シンポジウムをめぐって
猛暑が続いた今年の夏も、ようやく終わりを迎えようとしていますが、歴史学会の会員のみなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
私事になりますが、先日9月11日、韓国のソウル大学で開催された第2回日韓フランス革命シンポジウムにオブザーバーのような立場で参加してきました。第1回日韓フランス革命シンポジウムは、2019年8月28日〜30日に日本(成蹊大学)で開催されたわけですから、実に6年ぶりの開催ということになります。ご承知のように、翌2020年から2023年ぐらいまで新型コロナウイルスの流行が続きました。ですから、正直なところ、2回目の日韓フランス革命シンポジウムを開催するのは難しいのではないか、と諦めておりました。そのような気持ちでいたものですから、今回、ソウル大学で2回目の日韓シンポジウムが実現することになり、これほど嬉しいことはありません。
私がソウルに向かったのは、シンポジウム前日の9月10日でした。日本側のシンポジウム報告者は全員、10日午後に仁川空港に集結し、その後リムジンバスでソウル大学構内の宿泊施設に向かうことになっていました。それに対して私は、羽田から...