歴史学会第41回大会・総会のご案内

歴史学会 第41回大会のご案内

拝啓 秋冷の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。本年も皆様のご協力のもと、大会を開催する運びとなりました。

ご案内申し上げます。

本年、わが学会は発足40周年を迎えました。発足にあたって掲げられた、特定の大学或は研究機関にとらわれない研究活動を目指すという方針は、現在その貫徹が強く求められております。といいますのは、近年、各大学における文系の研究環境は厳しさを加えつつあり、歴史研究もその実証性とともに、それを生かすべき自由で闊達な創造性をいかに保持していくかが問われているからであります。厳しい研究状況を克服するためにも、大学相互の交流は一層推進されなければなりません。

そもそも大学とそこにおける研究はいかなる歩みをたどってきたのか。その大きな問いに対するアプローチとして、我々は本年度大会時発行『史潮』80号を「「大学」と権力」特集号とする一方、本大会テーマも「植民地帝国と「大学」」とすることにいたしました。近年盛んに進められつつある、植民地支配に関する再検討の機運を承けたものであります。

具体的には、英領インドと英国の医師登録制度、京城帝国大学医学部の専攻制度、上海の東亜同文書院、等を取り上げ、それぞれの研究者を一堂に会し、その研究状況を突き合わせ、新しい研究の方向を模索しようというものであります。

日程は下記のとおりでございます。

つきましては、皆様ご多忙中、万障繰り合わせの上、大会にご出席し、質疑にもご参加いただきたくお願い申し上げる次第であります。またテーマに関心のある方をお誘いいただければ幸いであります。

多くの方々のご参加をお待ちいたしております。

敬具